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人はそれぞれ気の遠くなるような生命のDNAを重ね、一回きりの奇跡の命を与えられた。そして誰しも人生の成功を願い、平和で幸福に暮らしたいと願っています。しかし現実の姿は必ずしもそうはならず、何とか道は無いものかと苦しみ葛藤します。
そこで、人生の成功をどう定義するのかと言う議論が起こりますが、それはさて置き、もし、個々が天性・天分を開き使命を果して繁栄を促し平和で幸福に暮らせる法則があるとすれば、誰も決してその法則を見のがしたくはないでしょう。
経営の神様と称された松下幸之助は、21世紀を目前にこのような課題の解決に取り組むために、「新しい人間観」と「新しい人間道」を提唱し強力な提言をお示しされております。この提唱は誠に貴重な内容であり、他に例をみない重要な示唆であります。つまり、人間の特性、人間の使命を明らかにすると同時に、これを支える「礼の精神」と「衆知」の重要性を強調されている点を見のがせません。
人間の行為による現象社会は、言葉を変えれば、想いの現れであると言えます。つまり森羅万象をどう生かすかを考え、思い、そして更に維持・発展へと繋げる一連の思考サイクルが見てとれます。その際、人間の見方・考え方に重大な影響を与える要素が「素直な心」であろうと思われます。「素直な心」は、純粋な意識・感謝の心と置き換えても大きな隔たりは無いと考えますが、「礼の精神」と「衆知」とも大いに関連する要素であります。
一方、京セラ創業者(稲盛和夫)は人生の成功方程式を、能力x情熱x考え方の算式で表現されています。しかし私は、ここに「感性」と「運命」の二つの要素を加える必要があるのではないかと思います。
「感性」は能力の一部かも知れないが、明確に区別する意味があると考えます。「感性」がそれほど重要な個別の要素だとすれば、いわゆる教育における能力強化の中でも特別に意識せざるを得ず、またその必要があると考えます。記憶や計算と言った能力もさることながら、現代はそれ以上に「感性」、つまり、豊かに感じる心を養い磨く必要があるのではないかと思います。
また、「運命」は変えられるのかという議論も起こります。しかし、人生の成功は、明らかに運命によって大きく左右される一面があることは誰も否定できないでしょう。
このように「素直な心」も、「感性」も、「運命」も、とても大事な要素であることが分かります。問題は、このような大事な要素をそれぞれの中でどのようにすれば醸成・維持・好転・成長させることができるのかという点であります。これを解決する提案が「S・N-GHP(曾爾“根源の心”促進)」であり、「QOL in曾爾 for you」であります。
私自身の使命として、今日この提案との遭遇は、幼い頃に父から聞かされた松下幸之助という人との間接的出会いから始まっていたと言っても過言ではありません。実に長い自問の中から、まるで化学反応を起こしたかのように湧き起こったインスピレーションと感動でした。すべての葛藤はこのことのためであったのかと確信できる瞬間でありました。それは、凍結した氷がとけるように、私の宿命も使命も天分も天性も一瞬にして解き放たれた瞬間であったのです。
21世紀は心の時代と言われて久しいですが、社会はデジタル革命によって益々その影響の度合いが増しております。「感性」を磨くには、一方でアナログ感覚を取り戻す必要があると感じます。「QOL in曾爾 for you」は、「SN-GHP(曾爾“根源の心”促進)」と共に、そのために必要な場と機会の提供でもあります。
あらゆる人間の思いは深層意識に蓄積されます。「素直な心」で善き思いを持つことが天性・天分を開き正しく使うための要諦でしょう。そして「感性」を磨き、「運」を導き、一人ひとりが輝かずしてどうして家庭を輝かせ、国を輝かせ、世界を輝かせることができるでしょうか?それぞれ人生の真の成功と豊かな社会づくりの原点はそこに在ると確信します。
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